2014年5月16日金曜日

東京都連 男女共同参画委員会政策勉強会

以下は、昨日の勉強会報告です。(FBにも同様のものをアップしましたが・・)

昨日は、民主党東京都連男女共同参画委員会政策勉強会が、都議会議事堂で行われました。
今回は、「医療・介護」をテーマに2コマ。
第1部は「現場から見えてくる在宅医療の現状と課題について」渡邊淳子氏
 渡邊氏は、「わたクリニック」を開院し、住み慣れた我が家で過ごしたいという患者と家族の思いに添えるような在宅医療を目指されています。(日本在宅医学界専門医・指導医・日本緩和医療学会暫定指導医)
 葛飾区・江戸川区・足立区などで広く展開している、ご自身が主催の「わたクリニック」で行われている緩和ケア・在宅医療等の実践から、在宅看護、家族が在宅で看取るということの意義と課題について質疑応答を含めて1時間40分程度の講義でした。
また、この事柄から「自分自身の人生とは何か?」を考えていく、重たいテーマではありますが、前向きで真摯な姿が神々しく感じました。
終末医療、在宅で迎える看取りの実践を2例、映像資料として見させていただきましたが、高齢者夫婦(夫:90代末期ガン死亡)と、中年家族(妻:50代宣告済み)の両方のケース共に充実して明るい、命と向き合って残された時間をどう上手く使うかといった前向きな姿に多くを学んだ気がします。

第2部は、「予防給付における一部地域支援事業家の課題」「介護保険制度改正について」の2本立て:結城康博氏でした。
結城氏は、淑徳大学教授です(今朝もTVのコメンテーターとして出演されていて、在宅介護の問題点について話されていました。)
 今国会を通過するであろう改正介護保険法案について、予防給付における一部地域支援事業化といった政府案についての課題について、具体的なデーターなどを提示して下さいながら、詳しくご説明を頂きました。
 また、介護保険制度改正については、今回の改正のポイントから、地域包括システムの課題・自己負担2割導入の課題・市町村への権限移譲・特養に関する改正・サ高住における住所地特例の導入・低所得者の保険料見直し・地域包括支援センター強化(地域ケア会議で明確化されたサービス資源の欠如を自治体がどれだけサービス提供量増に反映できるか?)・介護予防・介護職員の処遇改善・・といったことについての講義でした。
私も質問をさせていただきましたが、介護はこれからの日本において誰もが直面し必要とする喫緊の課題であり、解決が難しい課題であります。男女共同参画を唱えるなら、子育ての支援と同等、またはそれ以上の大きな課題ともいえます。(子どもはいなくても親は必ずいますからね)
どちらも重いテーマではありますが、とても充実した内容の講義でした。主催の男女共同参画委員会のみなさま、ありがとうございました。

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