2012年2月19日日曜日

平成24年度予算と日本の危機

金曜日の政治スクールのタイトルです。
ちょっと衝撃的なタイトルですが、財務省主計局・厚生労働省政策企画課・防衛省予算総括の各担当者の方々に、平成24年度予算と取り組みについて資料をもとにご説明をいただきました。

平成24年度予算案においては、903.339億円で昨年度より20,777億円の減。公債依存度は49.0%と過去最高だそうです。政府債務残高の対GDP比は212%で、昭和20年度の状況と酷似しているという表を見て愕然としました・・・。(終戦当時は超ハイパーインフレで、破たんをした後、ゼロからのスタートになったという状況ですよ・・・。)

リーマンショックに始まったアメリカの財政危機や欧州の経済悪化、国内では超少子高齢化による社会保障費の増大など様々な要因があり、財政健全化への取り組みを行っているものの、そのむずかしさは、この薄っぺらな資料からでも伝わってきます。
国会の中継を見ていてもほんとに腹が立ってくるのですが、この数字を当然ながら基にした会議をしているにもかかわらず、どうして(くだらないと言ってはなんですが)足を引っ張りあうような質問ばかりに時間を使って、本来必要な建設的な議論へと進んで行かないのでしょうか!
会議の在り方自体に疑問を持ってしまいます。権利といえば権利ではあるのですが・・・。

権利といえば、この日、終了後江端貴子さんと話していて、へえ~!っと思い、江端さんが文句を言っていたのが、国会の委員会でのメディアの中継は、野党が求めなければ入らないそうです。与党がこの質問はぜひとも中継してほしい!と思って、求めても応じてくれないとか。
偏っていますよね、それって。
この2年間、メディアが面白く取り上げることによって、うまく伝わらないということが多く「正しい情報をわかりやすく伝えてほしいのに」と思ったことも少なくありませんが、そういったことも「政権交代」だけでは、根が深く張ってあらゆるところに影響を持ってきた前政権の影をぬぐうことができていないという現れなんですよね。

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