今朝の「噂の!東京チャンネル」をご覧になった方は、おわかりになると思いますが、現在、小金井市・府中市と調布市は、二枚橋ゴミ処理場跡地問題に頭を抱えているところです。
そもそも発端は、老朽化した二枚橋施設の建て替え問題に端を発しているようです。調布市としては、小金井市・府中市と協議がまとまれば、当該地への新設を希望していたにもかかわらず、二枚橋議会(構成三市の代表議員で形成)での検討結果を、小金井市が一方的に反古にする様な、市議会での議決を出してきました。焦った調布市は、新たな土地を探さなくてはならなくなり、結果、三鷹市と共に、三鷹市との市境にある、「ふじみ衛生組合」での焼却を決定しました。
「ふじみ新ゴミ処理施設用地」こちらでの新ゴミ処理施設建設に関しましては、近隣住民からの反対もあり、環境アセス・煙突の高さや施設の高さ制限問題など、たくさんの問題課題をひとつずつクリアしていきながら、やっと、工事に向けて一歩一歩進んできているといった状況です。三鷹市さんとの関係もあり、ここまで伸びてしまいましたが、まだまだたくさんの不安、不満を抱えているという点が下地にあります。
簡単に、以上の経緯から、調布市においては、もうこれ以上ごたごたせずにゴミ処分を行いたい所です。焼却場は間違いなく迷惑施設です。しかし、当然ながら無くてはならない必要な施設で、では誰がその負担を負うの?と言うときに、誰かの負担になるのは分かっていても、出来れば自宅のそばには有って欲しくないと思うのは、当然のことです。「ふじみ」の近所にお住まいの方から不満が出るのはもちろん当然でしょう。それが、二枚橋では出来なかったという経緯が有って、仕方なく・・・。と言う事情だというのに、勝手に断ってきて、今更そこに作りたいなんて、とんでもない話だ。じゃあ最初からそこに作るべきではないか。と、ご破算になってはかないません。
三鷹市との連携についても、ここに至るまでに、調布市側の事情があって延び延びになっているというのに、(伸びていることで、かなりの負担が上乗せしてしまっている)これ以上延ばしていくことは出来ません。
調布市は、あまりに理解がないとか、意地悪をしている、等というご批判を時々耳にしますが、そんなことではなく、私たちもそもそも被害者な訳です。
小金井市から「お詫び決議」なるものを頂きましたが、とうてい理解できるものではありません。ましてや、全員一致での決議でもなく、一歩的に「ごめんって言ったでしょう」などということでは、ちょっとどうかと思います。人間関係だって、そんなものじゃないでしょう。
ましてや、調布市飛行場の滑走路延長線上にある施設ということで、高さの問題もあります。近くの野川公園は、ICU(国際基督教大学)から土地の譲渡があったときに、「公園以外の使用はしない」という縛りがかかっています。この場所は、本来厳しい所なのです。ましてや、国分寺市と小金井市という、このエリアからはほとんど離れたところのゴミを持ち込んでくると言うことになればなおさらです。
公害というのは、工場が出すものだけではありません。においや騒音、交通渋滞なども当然公害の要素になります。また、精神的負担もかかるわけで、当該地周辺にお住まいの方々は、もう半世紀も耐えていらした訳です。さらにこれ以上となると、公平性という点からも、理解を得るのが難しいと思います。調布市民はほとんど住んでいないからいいや~!とか、そんなことで済ましてはいけないのかな。と思うのですが。さて、小金井市は自分達の市民に対して、どうお考えなのでしょう。
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